マイケル・ジョーダンといえば、日本人でNBAに興味がない人でも、名前くらいは知っていますよね。ジョーダンは結構名言が多くて、日本でも紹介されていますが、当然に和訳で、しかも名言なので、日本語の響きが良い様に、多少意訳されて紹介されています。そこで、それを英語に翻訳し直しても、元の英語にはまず戻りません。
ジョーダンの名言を知っている人も多くて、アメリカ人との会話には良い話題になるのに、元の英語が分らなくては、会話になりません。そこで、ジョーダンの名言の中で、アメリカのスポーツファンの間で知られているものをご紹介します。和訳は、私は、日本語に通常どう翻訳されて紹介されているかが分からないので、そのまま訳します。
I've failed over and over and over again in my life and that is why I succeed.私は、人生で、何度も、何度も、何度も失敗し、そして、それが成功した原因だ。I can accept failure. Everyone fails at something. But I can't accept not trying.私は失敗は受け入れられる。誰もが何かに失敗する。しかし、試みないことは受け入れられない。Some people want it to happen, some wish it would happen, others make it happen.実現して欲しいと思う人達がいる。実現すれば良いと願う人達もいる。自分で実現させる人達もいる。Always turn a negative situation into a positive situation.否定的な状況を、常に肯定的の状況に変える。Talent wins games, but teamwork and intelligence wins championships.才能が試合に勝つが、チームワークと知性が、優勝を勝ち取る。Obstacles don't have to stop you. If you run into a wall, don't turn around and give up. Figure out how to climb it, go through it, or work around it.障害があっても止まる必要はない。壁に直面したら、引き返して諦めるな。乗り越えるか、通り抜けるか、避けて通るか、方法を考えろ。There is no 'I' in team, but there is in win.teamという事葉にI(私)はないが、勝利にはある。最後のは、名言を紹介したサイトや本では、ジョーダンがこう言ったことになっていることが多いですが、事実ではありません。実際にジョーダンが言ったのは、後半の「But there is in win.」の部分だけです。
「There is no “I” in team」という事葉は、昔からある事葉です。アメリカの高校の体育館には、入り口や、中の目立つ所に、大きくこう書いてある所もあります。アメリカ人なら、余程非常識な人で無い限り、誰でも知っています。
“I”というのは、Iという文字と同時に、一人称単数のI、つまり私という意味もあります。文中のteamとwinに冠詞がついていないのは、「teamという単語」、「winという単語」という意味だからです。「チームという単語には、I(私)がない。」、つまり、チームワークの大切さを言った事葉です。
どういう状況で言ったのかは、ジョーダン本人が、バスケットボール殿堂入りした際の式典のスピーチで、語っています。
“I can remember a game, we were down with about 5 to 10 points, I go off about 25 points, we come back and win the game, we're walking off the floor. Tex (Winter) looks at me and says 'There's no "I" in team!' I looked at Tex and say, 'There's not, but there's an 'I' in win!'"『あるゲームを憶えている。うちは、5-10点くらい負けていて、私が25点くらい取って、追いついて試合に勝ち、フロアーを離れていた。テックス(ウィンター)が、私を見て、「チームという単語にI(私)は無い。」と言った。私は、テックスを見て、「チームには無いけれど、勝利にはある。」と言った。』
テックス・ウィンターは、当時のシカゴ・ブルズのアシスタント・コーチです。ヘッド・コーチは、フィル・ジャクソンでした。ジャクソンは、その後、ロサンゼルス・レイカーズのヘッド・コーチに就任し、ウィンターもアシスタント・コーチとして、ロサンゼルスにやって来ました。2人共、バスケットボール殿堂入りしています。
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