日本人は、昔は、カメラを「写真機」、ワインを「ぶどう酒」という様に、英語の名詞を、和訳していた時代がありましたが、殆どの場合、特に近年では、和訳をしないで、カタカナ英語として使います。英語の単語をカタカナにして日本語として使う際に、複数形の「s」を、単語の一部と勘違いして使っている事葉があります。
スポーツ(sports)
フルーツ(fruits)
シューズ(shoes)
シーツ(sheets)
タコス(tacos)一番下のタコスは、メキシコの食べ物で、英語ではなくスペイン語です。どの単語も、最後の「s」は単語の一部ではなく、複数形の「s」です。日本語では、「1つのフルーツ」、「1枚のシーツ」、「片方のシューズ」と言いますが、英語だと、単数なのに複数形になってしまって、おかしなことになります。
間違った例(
sが無いのが正しい例)
Only sport
s I like to watch is baseball.
(私が見るのが好きな唯一のスポーツは野球です。)
My favorite fruit
s is apple.
(私の好きなフルーツはりんごです。)
I have to buy a sheet
s.
(私はシーツを1枚買わないといけないです。)
I’d like to have one brito and one taco
s.
(ブリトーを1つ、タコスを1つ下さい。)
スポーツやフルーツは、1種目又は1種類だけの話しをするなら、スポーツ、フルーツとは言わないで、具体的に種目名や種類の名前で言います。そこで、スポーツやフルーツを単数形で言うことは稀ですが、上記の例の様に、単数形で言わないといけない場合もあります。
シューズは、片方だけ売っていたり、片方だけ履くということはないので、殆どの場合は複数形で話され、「シュー」という音を聞くことは稀です。そこから、誤解が生じたのでしょうが、片方ずつ離れ離れになることが有り得るので、「shoe」と言わないといけない場合があります。例えば、片方だけ見付からない場合です。片方を手に持っていたり、履いていたりして、もう片方を探しているのに、「I can’t find my shoes.」と言ったら変です。「shoes」の最後の「s」が、複数形だということに気が付かないので、こういう間違いが起こります。
「シーツ」は、日本語の「ビニールのシート」という場合の「シート(sheet)」の複数形です。英語圏では、掛け布団のカバーが無く、平らなシーツを掛け布団の下に入れます。それとは別に、日本でシーツと言われている物と同じ様に、身体の下に敷く、マットレスを包むようにしたシーツがあります。寝る時は、その2枚のシーツの間に入ります。英語圏の人は、シーツは、身体の上下に1枚ずつ、合計2枚をセットとして使用しています。上下同じ柄の物を、同時に買う人が殆どで、安い物の場合は、上下がセットで売られていることもあります。「シーツを洗う」とか、「新しいシーツを買う」と言う時は、上か下のどちらか1枚だけということは稀です。そこで、シーツの話しをする際は、複数形になることが殆どなので、勘違いが生じたのでしょう。ちなみに、上の“シーツ”はflat sheet(平らなシーツ)、マットレスを包む下の“シーツ”はfitted sheet(フィットするシーツ)と言います。
メキシコ料理は、タコスの他に、ブリトーが日本でも有名ですが、ブリートーが複数形にならないのに、何故かタコはタコスと複数形が名前と勘違いされて使われます。タコは、ブリトー、ケサディア、エンチラダ等の、他のメキシコ料理とは異なり、サイズが小さいです。レストランでは、タコ以外の料理は、1つだけ出てきますが、タコは小さいので、1つだけ出てくることはあり得なくて、メニューには必ず「2 tacos」、「3 tacos」となっています。そこで、tacoをtacosという物だと勘違いしたのだと思います。
パンツ(pants)やscissors(はさみ)も複数形ですが、片方ずつ離れ離れになることはないので、単数形として言う可能性が無く、複数形だということを知らなくても問題ありません。
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