最終回は、単語ではなくて、バスケットが決まった時に、実況アナウサーがよく言う事葉が中心です。
Knocks it downジャンプシュートが決まった時に言います。
*アメリカ英語は、元々後ろに母音がない子音の発音が弱く、特に
tの後ろに子音が来ると、
tの音が殆ど発音されません。そこで、
knocksの
ckの音と、
itの
tが、殆ど聞こえないので、これは
「ノッスッーダウン」と聞こえるはずです。
シャンプシュートで、リングや後ろのボールに全く当たらないで、ネットにスッポリと入るものがあります。その際には、
「Splash」(はねる)と言う人もいます。これは、ネットがボールの勢いで、上に跳ね上がるからです。
Puts it inシュートが決まった時です。シュートの種類に関わらず、決まれば何でも使いますが、ダンクの時は、余程やんわりと投げ入れた場合以外は使いません。
*これは、
tの後ろの母音があります。あっても、アメリカ英語では、その母音にアクセントがないと、
tが
lに近い音で発音されます。そこで、これは
「プッツィリーン」に聞こえるはずです。
Dunks it inこちらがダンクの時です。
*これも
kが殆ど聞こえないはずです。
it inの
tも、上記と同じく「イリーン」と聞こえます。そこで、これは
「ダンスィリーン」に聞こえるはずです。
Throws it downこれもダンクです。ダンクと呼ぶのには、床に叩き付ける程、強く投げ入れる必要はありません。バスケットの上から投げ入れれば、やんわりと入れてもダンクです。これは、「投げ下ろす」なので、そういうダンクの場合には使いません。
ダンクはこの他には、「比較的新しい用語」の所でご紹介した
「Slum dunk」を使うこともありますが、そのためには、文字通り
slum(叩きつける)していないと駄目です。又は、
「Jam」と一言だけ言うこともあります。これは、パンに付けるジャムではなくて、「詰め込む」という動詞です。
Lays it inレイアップです。
「レイズィリーン」と聞こえるはずです。
Banks it inbank shotが決まった時です。これも、アメリカ英語の子音の発音方に従い発音するので、
「バンスィリーン」と聞こえるはずです。
Tips it intipというと、レストラン等で支払う「チップ」が最初に思い浮かぶ人が殆どだと思いますが、本来の意味は、
「先端」です。これは、シュートが外れたけれど、リバウンドが、バスケットの近くにバウンスした場合に、指先で軽く触って、バスケットに入れる場合です。
外れた物を入れ直すので、
itと
inの間に、
backを入れて、
「Tips it back in」と言うこともあります。
turns it over頭に主語が入って、
「~~ turns it over.」 (~~がターンオーバーをした。)と言います。
Hack a ~~背が高いセンターやパワー・フォワードには、極端にフリースローが苦手な選手がいます。確率が50%前後だったり、中には40%程度という人もいます。NBAのルールでは、試合の最後の2分までは、ボールを持っていない選手にファウルをしても、その選手がフリースロー2本を打って、その後、ファウルをしたチームの攻撃になります。(最後の2分は、ボールを持っていない選手にファウルをすると、ファールをされたチームの誰でも好きな人が撃てます。)
そこで、フリースローが苦手な選手がいるチームを相手に、試合後半になって、大差でリードを奪われていると、その選手に故意にファウルをして、フリースローを打たせます。フリースローを外せば、相手が得点できない上、時間の節約になります。
これは、1995年から2004年まで、ロサンゼルス・レイカーズでプレーした、シェキール・オニールに対して多用されました。オニールは、キャリア通算のフリースローの確率が、50%ちょっとでした。この戦法は、オニールのニックネーム、シャックを使って、
Hack a Shaqとして、知られるようになりました。
そこで、この戦法は、1990年代半ばから、2000年代半ばまで、常にレイカーズと、カンファレンス優勝を争っていた、サンアントニオ・スパーズのヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチが、オニール対策に考案したと認識されていることもありますが、それは誤解です。実際には、ダラス・マーベリックスのヘッドコーチだった、ドン・ネルソンが、発案した戦法で、日本でも有名な、マイケル・ジョーダンのチームメイト、デニス・ロドマンが、フリースローが苦手なことから、ロドマンに対して行ったのが最初です。
これは、
「ハッカ~~」と聞こえます。一度、『NBAを見ていると、時々「発火」と聞こえるけれど、どういう意味だ?』と、日本人の友人から訊かれたことがあります。
これで「バスケットボール中継用語集」シリーズは、最終回です。これはNBAやバスケットボールのブログではないので、よく使われるものしか、ご紹介していません。中継をご覧になって、疑問に思われることがあれば、コメント欄で、お気軽にお尋ね下さい。
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