アメリカではメジャーリーグが、今日開幕しました。野球に関する事葉は、ピッチャー、ホームラン、アウト等、そのままカタカナで使われていることが多いですが、その為、和製英語でアメリカでは通じない事葉でも、それに気が付かなかったり、三振、外野、ゴロ等、日本語になっているものもあります。
そこで、野球に関する英語をご紹介することにしました。但し、当ブログは野球やメジャーリーグのブログではないので、一般ファンが英語のテレビ中継を聞き取るのと、アメリカ人と一緒に観戦する際に会話ができるのに必要な範囲の単語に限ります。
投手 pitcher
捕手 catcher
一塁手 first baseman
二塁手 second baseman
三塁手 third baseman
ショート short stop
ライト right fielder
センター center fielder
レフト left fielder
監督*1 manager
始球式 ceremonial first pitch
回 inning
表 top
裏 bottom
(例:5回の裏) the bottom of the 5th
ヒット hit
シングルヒット single, a base hit
二塁打*2 double、two base hit
三塁打*3 triple, three base hit
ホームラン home run
ソロホームラン solo home run
2ランホームラン two run home run
3ランホームラン three run home run
満塁ホームラン*4 grand slam
タイムリー~*5 RBI ~
エンタイトル2ベース*6 ground rule double
ランニングホームラン*7 inside the park home run
盗塁 steal
犠牲フライ*8 sacrifice fly
送りバント*9 sacrifice bunt
スクイズ squeeze
さよなら~*10 walk-off ~
満塁*11 the bases are loaded
ファウル foul
空振り swing and miss
三振 strike out
空振りの三振 strike out swinging, swing out
見逃しの三振 strike out looking
四球*12 walk, base on balls、four balls
死球*13 hit, walk
連続~*14 back to back ~
ゴロ grounder
フライ fly
ライナー line drive, liner
ダブルプレー double play
アウトにする retire
完投 complete game
完封*15 (complete game) shutout
セーブ save
ノーヒットノーラン no hitter
完全試合 perfect game
~連勝、~連敗 ~ game winning streak, ~ game losing streak
打点 RBI(runs batted inの略)
打率 BA(batting averageの略)
自責点 ER(earned runsの略)
防御率 ERA(earned run averageの略)
*1:監督
managerというのは、「管理者」「取り締まる人」という意味です。球以外のチームスポーツで、managerという役職があるスポーツはありません。他はすべて、head coachです。
プロ野球の監督は、コーチをしません。外野守備コーチ、内野守備コーチ、バッティングコーチ、ピッチングコーチ、バッテリーコーチ等、それぞれコーチがいて、監督は、全体をまとめる管理者です。勿論、自分の現役時代のポジションについては、アドバイスをすることもありますが、専属でコーチをすることはありません。そこで野球の監督は、コーチではないです。それに対して、他のスポーツでは、head coachが、少なくても、オフェンスかディフェンスのどちらかを、実際にコーチします。
*2、3:二塁打、三塁打
日本語では、ツーベース、スリーベースと言いますが、英語では、後ろのヒットを省いて、これだけ言うことはありません。それ以前に、two(three) base hitを使うことは、中継ではたまにはありますが、一般のファンは、double、tripleの方を圧倒的に多く使います。
*4:満塁ホームラン
ソロ、ツーラン、スリーランは、日本語と同じですが、満塁ホームランのgrand slamが、あまり馴染みがないかもしれません。home rumを付けても良いですが、つけなくても、野球でgrand slamと言ったら、満塁ホームラン以外の意味はありません。
*5:タイムリー~
日本では、打点が付くヒットのことを、タイムリー・ヒット、又は、略して単にタイムリーを言います。英語でも、中継でそう言うことはありますが、一般的には、RIBの後ろに、hit, double, tripleを付けます。(例:RIB double=タイムリー二塁打)RIBは、一覧表にもある通り、run batted inの略で、打点という意味です。
*6、7:エンタイトル2ベース、ランニングホームラン
この和製英語は絶対に通じません。ランニングホームランは、アメリカ人に「日本ではこう言う」と言うと、「良い呼び方だ」と言われます。アメリカ人と一緒に、野球観戦をしている際に、こんなことを話題にしても面白いです。
例:Inside the park home run is called running home run in Japan.
(日本では、inside the park home runのことを、ランニング・ホームランと言います。)
*8、9:犠牲フライ、送りバント
日本人でも、送りバントとは言わないで、犠牲バントと言う人がいますが、英語では、犠牲フライと同じで、犠牲バントという言い方をします。会話では、sacrificeをsacと略して、「sac fly」、「sac bunt」と言うことも、頻繁にあります。
ちなみに、日本ではランナーを進塁させるためではなく、自分自身が出塁するためにするためのバントのことを、「セーフティー・バント」と言いますが、英語にはそれに当たる事葉がありません。本来バントは、出塁するのが目的で、単に「bunt」と言ったら、日本語のセーフティー・バントのことです。
*10:さよなら~
「さよならホームラン」、「さよならヒット」と言う様に、「walk-off」の後ろに、「home rum」や「hit」が付きます。「walk off」とハイフンが入らなかったり、「walkoff」と繋がって一語で表記されていることもありますが、メジャーリーグの公式サイトや、殆どのスポーツメディアでは、ハイフンを入れて表記しています。
例:
walk-off hit(さよならヒット)
walk-off grand slam(さよなら満塁ホームラン)
*11:満塁
日本語と異なり、「満塁」という名詞が無いです。そこで、文章として言わないといけないです。
*12、13:四球、死球
日本語では、「四球」と「死球」は、どちらかと言うと書き言葉で、テレビ中継や会話では、それぞれを「ファーボール」、「デッドボール」と言います。これは元々英語の「four balls」と「dead ball」ですが、アメリカ人は、こうは言いません。間違った英語ではないですが、習慣として使いません。
「四球」は「walk」を使います。「base on balls」は、恐らくルールブックにある事葉で、メジャーリーグやESPNのサイトのスタッツにある「BB」は、この略ですが、会話で使うことはありません。ESPNのサイトのスタッツの一覧表では、下にそれぞれの略の説明がありますが、「BB:walks」となっています。
「死球」も「walk」ですが、むしろ、「○○(ピッチャー)がXX(バッター)にぶつけた」、「XX(バッターがぶつけられた)と、文で言います。
例:
Kuroda hit Kawasaki.
(黒田が川崎にぶつけた。)
Kawaski got hit.
(川崎がぶつけられた。)
*14:連続~
これは、野球の事葉ではなく、一般的に使われますが、「連続二塁打」、「連続ホームラン」等、「連続」という事葉が、野球ではよく使われるので、中継ではよく使われています。back to backは、本来「背中合わせ」という意味ですが、「連続」という意味での方が、頻繁に使われます。連続ホームランなら「back to back home run」、連続三振なら「back to back strike out」です。又、3連続の場合は、「back to back to back」と、backを3回繰り返します。勿論、そんな英語はありませんが、一般的に使われます。ファンの間では勿論、ドジャースのアナウサーで、86歳のビン・スカリーですら、放送中に使います。
*15:完封
これは、1人のピッチャーが試合終了まで投げて完封した場合と、継投して2人以上のピッチャーが投げたけれど、チームとして、相手を無得点に抑えた場合の、二通りがあります。前者の場合は「complete game shutout」、後者の場合は、単に「shutout」と言います。但し、他のことでも、分かりきっている場合は、事葉を省くことがあるように、この場合も、ピッチャーが完投したことが分かっている場合は、「complete game」を省いて、単に「shutout」とだけ言うこともあります。
例:The Dodgers have 21 shutout games so far.
(ドジャースは、現在まで、完封が21試合ある。)
その他の表現 ◎肩が強い
英語では、肩ではなく腕が強いと言います。強い(strong)ではなく、goodやgreatを使うこともあります。
例:He has a strong arm.
◎ボールとストライク
日本では、「1ストライク、2ボール」と言う様に、ストライクを先に言って、ボールが後です。テレビ中継では、ストライク、ボールを言わないで、単に「ツー・スリー」と言うこともありますが、こう言ったら「2ストライク、3ボール」だと分ります。
アメリカでは逆で、ボールが先です。言い方は日本と同じで、ボール、ストライクを言うこともあれば、言わないで間に「and」を入れて「2 and 1」と言うこともあります。「and」が入らないで、日本語の様に「2、3」と言うことはありません。
テレビ画面にもカウントが映りますが、それも「2-1」とあったら、「2ボール、1ストライク」です。これが慣れるまでは、ちょっと気持ち悪いです。
◎7th inning stretch
これは日本にはないので、和訳がありません。7回裏、ホームチームの攻撃の前に、観客が全員立ち上がって、オルガンの演奏に合わせて、「Take Me Out to The Ball Game」という歌を歌います。地元出身の有名人が招待されて、歌うこともあります。下は、ドジャースの昨シーズン開幕戦での、7th inning stretchです。
【歌詞】
Take me out to the ball game
Take me out to the crowd
Buy me some peanuts and Cracker Jack
I don’t care if I never get back
Let me root, root, root for the (チーム名)
If they don’t win, it’s a shame
For it’s one, two, three strikes, you’re out
At the old ball game
応援クリックお願いします。m(_ _)m
クリック先に英語ブログが沢山あります。
にほんブログ村 英会話 ブログランキングへ