日本の諺「船頭多くして船山に登る」は、船頭がリーダー、船が組織の比喩で、「人に指示を出すリーダーが多過ぎると、組織はまとまりがつかなくて、とんでもない方向に進んでしまう」という教訓です。英語にも似た様な諺があります。考え方も同じです。
too many chefs in the kitchen直訳すると「キッチンに多過ぎるシェフ」ということです。船頭がシェフに、船がキッチンに代わっただけです。
『「船頭多くして船山に登る」だよ』と言いたかったら、単にこれだけ言っても良いですが、前に
There areを付けて、
「There are too many chefs in the kitchen.」と言っても良いし、
It’s a case ofを付けて、
「It’s a case of too many chefs in the kitchen.」(船頭多くして船山に登るのケースだ。)と言っても良いです。アメリカ人の大人で、この言い回しを知らない人は殆どいないので、単に
「Too many chefs」と言っても通じます。
ところで、この記事を書くために、インターネットで検索してみたら、下の文が出てきました。
Too many cooks in the kitchen spoil the broth「キッチンにコックが多過ぎると、スープを駄目にする」です。コックは山には登りませんが、正に「船頭多くして船山に登る」と同じです。こちらが元だったのだと思いますが、アメリカ人との会話では、
cooksが出て来たことはなく、常に最初の
chefsを使った方で、スープが出て来たこともありません。
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