ロサンゼルスは、夏真っ盛りです。毎日30度を超える日が、続いています。これだけ暑いと、出先でソフトクリームが食べたくなったりします。

英語が得意ではなくて、レストランのオーダーは緊張するという人でも、ソフトクリームくらいは、簡単にオーダーできそうですよね。それが、意外に大変です。何故なら、「ソフトクリーム」は、日本語だからです。
アメリカ人が、食べ物で
soft creamと聞いたら、何のことだかさっぱり分からないのですが、最初に思い浮かべるのは、コーヒーに入れるミルクの様です。

コーヒーに入れるミルクのことは、英語で
coffee cream又は、何の話をしているか分かっている場合は、単に
creamと言います。ソフトクリームを売っている店の中には、コーヒーも売っている所もあります。そこで、
soft creamと言われると、「コーヒーのミルクをくれ」と言われていると、勘違いされる可能性があります。
話が逸れますが、日本人は、
coffee creamのことを、つい
milkと言ってしまいがちですが、
milkは牛乳です。レストランで、コーヒーにミルクを入れたくて、
「Milk, please.」なんて言ってしまうと、グラスに入った牛乳が出てきてしまい、勿論お金も取られます。
それなら、ソフトクリームは、何と言うかというと、
soft serve ice creamと言います。言われてみれば、確かにそうですよね。「柔らかいクリーム」ではなくて、「柔らかいアイスクリーム」です。日本に輸入された時に、名前が長いので、最初の「ソフト」と最後の「クリーム」だけを取って、くっつけちまえという感じだったのでしょう。
ここまで分かれば、「ミックス・ソフトクリーム」は簡単です。頭に
mixをつけて、
mix soft serve ice creamと言えばいいだけです。ところが、そう簡単には行きません。実は、この場合のミックスも日本語です。
mixは、そもそも「混ぜる」という意味です。「ミックス・ソフトクリーム」は、チョコレートとバニラ、ストロベリーとバニラ等、二種類の味のものが、左右に並んでいて、混ざってはいないです。そのくらい分かりそうなものだろうと思いがちですが、英語は厳密な言葉です。英語のネイティブが、
mix soft serve ice creamという音を聞いたら、「混ぜたソフトクリーム」と聞こえます。混ぜて欲しいと言っていると、思ってしまうわけです。
それなら、日本語でいうミックス・ソフトクリームのミックスは、何と言うかというと、
swirlと言います。これは、「渦」(名詞)、「渦を巻く」(動詞)という意味です。そこで「ミックス・ソフトクリーム」は英語で、
swirl soft serve ice creamと言います。
ここで又、話が逸れますが、日本人はアイスクリームのことを、アイスと言うことが多いです。ところが英語でアイス(ice)と言ったら、氷のことです。こう言われたら、殆どの人は、「そんなもの言われんでも知ってるわ!」と思うはずですが、日ごろアイスと言っているので、つい英語で話している時も、「ice」と言ってしまうことがあります。31アイスクリームの様に、アイスクリームしかない店なら、問題ないのですが、他にも色々ある店だと、「ストロベリー・アイス」なんて言われると、かき氷でも欲しいのかと思われかねないです。
実は、この「アイス」に関して、面白いエピソードがあります。髄分前に働いていた会社の日本人の同僚で、仲良くしていた人がいました。その人の子供の誕生パーティーがあって、私は、早めに行って、準備の手伝いをすることになっていました。当日、家を出る前に電話がかかってきて、「途中でスーパーによって、種類は何でもいいから、一番大きいアイスを買ってきて。バケツみたいなのに入っているやる。」と頼まれました。私は、バケツみたいなのに入ったアイスを見た記憶がなかったので、「バケツみたいなのに入ったアイスなんて、見たことがないけれど・・・」と言ったら、「どこのスーパーにも、プラスチックの大きな容器に入ったのがあるから、それのこと。兎に角、一番多きのを買って来て。」と言われました。その当時、私はアメリカに来てまだ1年半程でしたが、その同僚は、既に10年近くになっていたので、私はまだアメリカのスーパーにある商品のことは、よく知らないと思っていた様です。
私は、途中スーパーに立ち寄り、アイス(氷)売り場に行き、「バケツに入った」氷を探しましたが、見つからなかったので、一番大きいのを買って行きました。同僚宅に到着し、重たい氷を車から出して、ドアの呼び鈴を鳴らすと、同僚が直ぐに出てきました。
私は、「バケツに入ったのはなかったけれど、一番大きいのを買って来たよ。これで良い?」と訊いたら、同僚がはっとした様な表情で一瞬無言になった後、「あ~、そうだよね~。」と言いました。私は、何を言っているのかが分からなかったので、「どうして?これじゃまずかった?」と訊いたら、「アイスって言ったら、それだよね。アイスクリームが欲しかったのよ。」と言われました。
私は、日本にいた時は、アイスクリームのことは、アイスと言っていました。それが、アメリカに来て1年半で、アイスと言われたら、氷しか思いつきませんでした。アメリカ人がiceと聞いたら、まさかアイスクリームのことを言っているなんて、夢にも思いつきません。
「ソフトクリーム」、「ミルク」、「アイス」等、日ごろ使っているカタカナ英語は、分かってはいても、余程意識しないと、つい出てしまいます。
ところで、アメリカのスーパーでは、小ぶりのバケツに入ったアイスクリームを売っています。1ガロン(約4リットル)のサイズが殆どですが、それより少し大きめのもあります。

最初に見た時は、びっくりしました。アメリカ人は、大勢で集まって、パーべキュー・パーティー等をすることが多いからだと思います。いくらアメリカ人が、沢山食べるといっても、家族だけで食べるために、このサイズを買う人は、まずいません。
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