夕方のニュースで、「日本の岩手で地震があって、津波注意報がでています。」と言っていたので、ツイターで「津波」を検索してみたところ、「NHKではニュースをやっているのに、民放ではテロップも流さない。」という内容のツイートがありました。それで気になったのが、「テロップ」という言葉です。
音からだと英語の様ですが、アメリカで、こういう言葉を聞いたことがありません。調べてみた所、Wikipediaに記事があり、下の説明がありました。
The term "telop" is used in Japan to indicate text superimposed on a screen, such as captions, subtitles, or scrolling tickers. The name is derived from "Television Opaque Projector". A telop was a television opaque projecting device used to broadcast images directly without the use of a camera. 和訳:『「テロップ」という言葉は、日本で、captions, subtitles, scrolling tickersの様な、スクリーン映される文字のことを言うのに使われます。この名前は、Television Opaque Projectorから考え出されました。テロップは、カメラを使わないで、直接画像を放送するのに使われた、television opaque projectingという装置でした。』
television opaque projectingが何なのかは、興味もないので調べていません。調べたり、説明してもらっても、テレビ局で働いていた経験がない人には、分からないと思います。興味のある方は、ご自身でお調べ下さい。
さて、Wikipediaに「日本で」とあることからも、英語でないことが分かります。それなら英語では何と言うかと言うと、Wikipedia中にある通り、形式や内容によって、「caption」「 subtitle」「scrolling ticker」と言います。
日本語では「テロップ」で一括りにされているのに、英語では上記3つと、更にもう一つ「closed caption」の、計4つの言い方があります。
caption内容、場面、場所、人名等を、画面を補足説明する字幕です。例えば、テレビドラマや映画で、場面が数年前の別の場所に、変わることがありますよね。その際に「ニューヨーク 3年前」という様な字幕が下に出ることがあります。ニュースなら、レポートしている場所の地名やレポーターの名前、インタビューに答えている人の名前と、その人がどういう人なのかの説明、例えば「山田太郎 目撃者」、「鈴木花子 被害者の姉」という字幕です。
subtitle外国語映画のセリフの翻訳の字幕です。日本なら、外国映画の日本語訳字幕がこれに当たります。
scrolling tickerCNNの様なニュース専門チャンネルや、ESPNの様なスポーツ専門チャンネルを見ていると、番組中に他のニュースや、スポーツチャンネルなら試合結果等が、画面の向かって右から左に移動しながら映る字幕が出てきます。そのことです。暫く見ていると、又同じニュースが映ります。
テレビの話をしている時に、この言葉を言われたら、殆どのアメリカ人は、何のことなのかは分かると思いますが、いきなりこのまま言われても、ピンと来ない人が多いし、テレビ局で働いている人でない限り、話す時にはこう言わないで、一番上の
capitonと言う人が殆どです。そこで、これを憶える必要はありません。別の言い方があるということだけを、頭の片隅に置いておけば良いと思います。
closed caption耳が不自由な人のために、話していることを、全てそのまま表記した字幕です。音になっていない説明は、これには含まれません。アメリカのテレビ番組は、殆どこれが付いていて、テレビを操作して、出したり消したりすることができます。YouTubeのビデオの右下に「cc」とあるものがありますが、それはこの略です。それをクリックすると、言っていることの字幕が出てくることになっていますが、実際には、滅茶苦茶な字幕が出てくることも多いので要注意です。これも単に
capitonと言うことが殆どです。
ところで、日本語には「字幕」という言葉があるのに、どうしてわざわざ、どこの国に行っても通じない「テロップ」なんて言葉を使うのでしょうか。
応援クリックお願いします。m(_ _)m
クリック先に英語ブログが沢山あります。
にほんブログ村 英会話 ブログランキングへ